導入:キッチンが散らかりやすい理由は「使う頻度の違い」にありました
毎日使うフライパンや菜箸、たまにしか出番のない調理道具まで、すべて同じように収納していませんか?
朝食づくりやお弁当作り、夕食の準備など、キッチンは一日の中で何度も立つ場所です。だからこそ、使いたい道具がすぐに見つからなかったり、取り出すたびに物を動かしたりすると、それだけで小さなストレスを感じてしまうことがあります。
キッチンが片づきにくいと感じる原因は、収納の量や広さだけでなく、使う頻度の違うものが同じ場所に混ざっていることにある場合も多いようです。
よく使う物と、たまにしか使わない物が同じ引き出しに入っていると、必要な物を探す時間が増えたり、使い終わったあとに戻すのが面倒に感じたりしやすくなります。その結果、「とりあえず置く」「後で片づける」が増えてしまうこともありますよね。
よく使う物ほど手前に、たまに使う物は少し奥に。
そんなシンプルな考え方を取り入れるだけでも、キッチンはぐっと使いやすく感じられることがあります。
この記事では、キッチンツールを「1軍・2軍・3軍」に分けて考えることで、無理なく整えやすくなる整理の考え方をご紹介します。収納が苦手な方や、何から始めればいいか迷っている方にも、取り入れやすい内容を目指しています。
1軍・2軍・3軍収納は「無理なく続けること」を大切にする考え方
整理収納というと、
「きちんと分けなきゃ」「全部見直さなきゃ」「一度で完璧にしなきゃ」と、つい気負ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
特にキッチンは物の数が多く、家族みんなが使う場所でもあるため、理想通りに整えようとすると負担に感じてしまうこともあります。
でも、この1軍・2軍・3軍の考え方は、とてもゆるやかです。
- 完璧に分けなくても大丈夫
- 迷ったら2軍に入れてOK
- 後から入れ替えても問題なし
まずは「今、よく使っている物はどれかな?」と考えるだけで十分です。全部を一気に見直す必要はありません。
今の暮らしや家族の使い方に合わせて、少しずつ整えていく。
そんな気持ちで取り入れていただければ、収納へのハードルも下がり、続けやすくなるのではないでしょうか。
この記事でわかること
この記事では、キッチンの収納を見直したいと感じている方へ向けて、次のような内容をお伝えします。
- キッチンツールを「使用頻度」で分けて考える、基本的で取り入れやすい整理の考え方
- 料理中や片づけのときに迷いにくくなる、取り出しやすく・戻しやすい収納の整え方
- 家族みんなが使うキッチンでも混乱しにくい、シンプルで共有しやすいルール作りのヒント
「収納が苦手」「どこから手をつければいいかわからない」と感じている方や、これからキッチンを見直したい初心者さんにも、できるだけわかりやすく、実践しやすい内容を心がけています。
一度ですべてを完璧にする必要はありません。読み進めながら、ご自身のキッチンに合いそうなところだけを、少しずつ取り入れていただければ十分です。
分類の基本:1軍・2軍・3軍の目安を決めてみる
使用頻度の目安
まずは、キッチンツールを「どのくらいの頻度で使っているか」という視点で分けてみましょう。
毎日手に取る物と、たまにしか使わない物を分けて考えるだけでも、収納の方向性が見えやすくなります。
- 1軍:ほぼ毎日使うもの(フライパン、菜箸、包丁など)
- 2軍:週に数回〜月に数回使うもの(ボウル、計量カップ、ざるなど)
- 3軍:季節や特定の場面で使うもの(来客用、イベント用、特別な調理道具など)
あくまで目安なので、「きっちり分けなければ」と思わなくて大丈夫です。「だいたいこのくらいかな?」という感覚で十分です。
迷いやすいツールの考え方
「最近あまり使っていないけれど、手放すほどではない気がする…」
そんな道具もありますよね。
その場合は、
- 最近1週間〜1か月ほどで使った記憶があるか
- 使いにくい場所にしまっていて、自然と手が伸びなくなっていないか
といった点を、少し振り返ってみるのもひとつの方法です。
使っていない理由が「必要ないから」ではなく、「取り出しにくいから」という場合も少なくありません。
今は使っていないツールの扱い方
今は出番が少ない物でも、無理に手放す必要はありません。
3軍として少し奥のスペースにまとめておくことで、必要なときに取り出せますし、キッチンの手前には余裕が生まれます。
「使わない=不要」とすぐに決めつけなくて済むため、気持ちの面でもラクに感じられる方が多いようです。
配置の考え方:使う頻度に合わせて置き場所を変える
キッチンの収納を考えるときは、「どこに入るか」よりも「どれくらいの頻度で使うか」を基準にすると、ぐっと迷いにくくなります。
よく使う物ほど手前に、使う回数が少ない物ほど奥に置く。
このシンプルなルールを意識するだけで、料理中の動きや片づけのしやすさが変わってくることがあります。
ここでは、1軍・2軍・3軍それぞれの置き場所の考え方を、順番に見ていきましょう。
1軍の置き場所の考え方
1軍のキッチンツールは、料理中に何度も手に取ることが多いため、できるだけ動かずに取れる場所に置いておくのがおすすめです。
- コンロや作業台の近く
- 引き出しの手前側
- 立ったまま、ワンアクションで取れる位置
こうした場所にまとめておくと、調理の流れが途切れにくくなり、「あれを取って、これを戻して…」という小さな動作の積み重ねが減りやすくなります。
また、1軍は数を絞っておくことで、引き出しの中も見渡しやすくなり、使い終わったあとに戻す動作も自然とスムーズになりやすいです。
2軍の置き場所の考え方
2軍のキッチンツールは、毎日ではないものの、定期的に使う出番のある道具です。
- 目線から手が届く範囲
- 引き出しや戸棚の中段
- 少し体を動かせば取れる位置
といった場所に置いておくと、必要なときに無理なく取り出せます。
1軍ほどの近さは必要ありませんが、「どこにしまったかな?」と探すことがないよう、場所を固定しておくことがポイントです。
使う頻度が変わってきたと感じたら、1軍と入れ替えるなど、柔軟に見直していくのもよいでしょう。
3軍の置き場所の考え方
3軍のキッチンツールは、使用頻度が低いため、取り出しやすさよりもまとめて管理しやすいことを意識します。
- 戸棚の上段
- 奥行きのあるスペース
- ストック棚や別の収納場所
などにまとめておくと、キッチンの手前スペースを広く使いやすくなります。
普段はあまり使わない物だからこそ、しっかり定位置を決めておくことで、「必要なときに見つからない」といった困りごとも防ぎやすくなります。
このように、使う頻度に合わせて置き場所を変えることで、キッチン全体がすっきり感じられ、日々の作業も少しラクになるかもしれません。
使いやすさを保つための量の考え方
収納スペースに余裕があると、出し入れはぐっとラクになります。
物が詰まりすぎていると、ひとつ取り出すたびに周りの物が動いたり、戻すときにパズルのようになってしまったりすることがありますよね。そうした小さな手間が重なると、だんだんと片づけ自体が面倒に感じやすくなります。
- 引き出しは少し余白を残す
- 取り出しやすさを優先する
- 使いにくく感じたら見直す
これらを意識するだけでも、収納の使い心地は変わってくることがあります。
「まだ入るから」とつい物を増やしてしまいがちですが、あえて余白を残しておくことで、日々の出し入れがスムーズになり、気持ちにもゆとりが生まれやすくなります。
量を増やしすぎない意識は、見た目を整えるためだけでなく、使いやすさを保つための大切なポイントと言えるかもしれません。
キッチンのタイプ別に考える収納の工夫
キッチンの広さや形は、ご家庭によってさまざまです。同じ収納方法でも、環境によって感じ方が変わることもあります。
ここでは、キッチンのタイプ別に、1軍・2軍・3軍の考え方を活かしやすい工夫をご紹介します。
スペースが限られているキッチンの場合
スペースが限られている場合は、
- 1軍を厳選して数を絞る
- 使用頻度の低い物はまとめて管理する
といった工夫を取り入れることで、作業スペースを確保しやすくなります。
すべてを手の届く場所に置こうとせず、「今よく使う物はどれか」を基準に考えると、自然と動きやすいキッチンになりやすいです。
システムキッチンの場合
引き出しが多いシステムキッチンでは、収納を分けやすい反面、どこに何を入れるか迷ってしまうこともあります。
- 引き出しごとに役割を決める
- シンク下・コンロ下で使い方を分ける
といったように、「この場所には何を入れるか」をあらかじめ決めておくと、使う人が変わっても混乱しにくくなります。
見せる収納と見せない収納のバランス
見せる収納は、さっと使えて便利な一方で、数が増えると生活感が出やすくなることもあります。
よく使う一部だけを見せて、
それ以外はしまう。
そんなバランスを意識すると、キッチン全体が落ち着いた印象になりやすく、片づけの負担も感じにくくなります。
収納グッズを取り入れる前に考えておきたいこと
収納グッズは、うまく使えばキッチンを整える心強い味方になります。ただ、勢いで買ってしまうと「思ったより使いにくい」「置き場が決まらない」と感じてしまうこともありますよね。
ここでは、収納グッズを取り入れる前に、少しだけ立ち止まって考えておきたいポイントをご紹介します。
先に決めておきたいのは置き場所
収納グッズを買う前に、
「どこに置くか」を先に決めておくと、無駄な買い足しを防ぎやすくなります。
実際のキッチンを眺めながら、
「この引き出しに入れたい」「この棚で使いたい」と具体的にイメージしておくことで、サイズや形も選びやすくなります。
置き場所がはっきりしていると、使い終わったあとに戻す動作も自然とスムーズになりやすいです。
サイズだけでなく使いやすさを見る
収納グッズは、サイズが合っていれば安心と思いがちですが、
実際には使いやすさもとても大切なポイントです。
たとえば、
- 奥まで手を伸ばさないと取れない
- 出し入れのたびに持ち上げる必要がある
といった場合、次第に使わなくなってしまうこともあります。
動かしやすさや、手に取りやすさ、片手で扱えるかどうかなど、日常の動作を想像しながら選ぶと失敗しにくくなります。
今ある物で代用できる場合もある
収納は、必ずしも新しいグッズを揃えなければならないわけではありません。
空き箱やケース、使っていない容器など、
今ある物で代用できる場合も意外と多いものです。
まずは手元にある物で試してみて、
「ここはもう少し使いやすくしたい」と感じた部分だけを、あとから買い足すという流れでも十分です。
無理に揃えなくても大丈夫です。
収納グッズの使い分けアイデア
収納グッズは、見た目や流行で選ぶよりも、用途や使う頻度に合わせて選ぶことで、管理がしやすくなります。
「とりあえず入るから」「なんとなく便利そうだから」と選んだ収納グッズは、最初は使いやすく感じても、次第に合わなくなることも少なくありません。今の使い方や動線に合っているかを意識することで、長く使いやすい収納につながります。
ここでは、初心者の方でも取り入れやすい、収納グッズの使い分けアイデアをご紹介します。
ボックス・ケースの使い方
2軍・3軍のツールは、
ボックスやケースにまとめておくと、種類ごとに管理しやすくなります。
たとえば、
- 「下ごしらえ用」
- 「お菓子作り用」
- 「来客用」
といったように、用途ごとにまとめておくと、「どこに何があるか」を考えずに済むようになります。
中身が一目で分かるようにしておくと、探す時間が減り、使いたいときにさっと取り出せるようになります。透明なケースを使ったり、簡単なラベルを添えたりするのもひとつの方法です。
スタンドタイプの収納
フライパンやまな板は、
重ねるよりも立てて収納すると、取り出しやすく感じられることがあります。
重ねていると、下の物を取るたびに持ち上げる必要がありますが、立てて収納しておくと、使いたい物を一枚ずつ取り出しやすくなります。
調理の流れが止まりにくくなり、「取り出す」「戻す」という動作もスムーズになりやすいのが嬉しいポイントです。
また、立てて収納することで通気性がよくなり、乾きやすく感じられる場合もあります。
マグネット・フックの活用
壁面を使うことで、
引き出しや作業台のスペースを広く使えるようになる場合もあります。
よく使う道具を手の届く位置にまとめておくと、作業中の動線が短くなり、料理が少しラクに感じられることもあります。
ただし、数を増やしすぎると視界に入りやすくなるため、本当によく使う物だけを選ぶのがおすすめです。
「使いやすさ」と「見た目」のバランスを取りながら、無理のない範囲で取り入れてみてください。
引き出し・シンク下を使いやすくする工夫
引き出しやシンク下は、キッチンの中でも収納量が多く、使い方によって「便利」にも「ごちゃつきやすい場所」にもなりやすいスペースです。
ポイントは、すべてをきれいに並べることよりも、使う頻度と動きに合った置き方を意識すること。少し工夫するだけで、日々の料理や片づけがラクに感じられることがあります。
浅型引き出しの使い方
浅い引き出しには、
よく使う1軍のツールを中心に配置すると、出し入れがスムーズになります。
調理中に何度も手に取る菜箸やフライ返し、トングなどは、重ねずに並べておくことで、ひと目で見つけやすくなります。
仕切りを使って定位置を決めておくと、「戻す場所」を考えずに済むため、片づけの負担も感じにくくなります。無理にきっちり揃えなくても、ざっくり区切るだけでも十分です。
深型引き出し・シンク下の考え方
深型引き出しやシンク下は、収納力がある分、詰め込みすぎてしまいやすい場所でもあります。
上下で使用頻度を分けるようにすると、
どこに何があるか把握しやすくなり、必要な物を探す時間も減らしやすくなります。
たとえば、
- 上段:比較的よく使う2軍のツール
- 下段・奥:使用頻度の低い3軍のツール
といったように分けておくと、出し入れの動線が自然に整いやすくなります。
清潔を保ちやすくするための工夫
引き出しやシンク下は、湿気や汚れが気になりやすい場所でもあります。
ストックの量を把握しやすくしておくことで、
「いつの間にか増えていた」「奥で忘れていた」といった状態を防ぎやすくなります。
量を増やしすぎないことは、掃除のしやすさにもつながります。定期的に中を見直しながら、今の使い方に合っているかを確認してみるのもおすすめです。
家族と共有しやすいキッチン収納の工夫
キッチンは、家族みんなが使う場所だからこそ、「自分だけが分かる収納」になってしまうと、片づけが負担に感じやすくなります。
誰が使っても迷いにくい工夫を取り入れることで、自然と戻しやすいキッチンに近づきます。
迷いにくい収納の共通点
- 置き場所が分かりやすい
- 開ける場所が少ない
- ルールがシンプル
この3つを意識すると、
「どこに戻せばいいの?」と迷う場面が減り、家族も無理なく協力しやすくなります。
ラベルを使う場合の考え方
ラベルを使うなら、
細かい名前よりも「用途」を書いておく方が、直感的に分かりやすいことがあります。
たとえば、
「調理用」「お弁当用」「来客用」など、
使う場面が想像しやすい表現にしておくと、初めて使う人でも迷いにくくなります。
見直しのタイミングを意識しておく
収納は、一度整えたら終わりではなく、暮らしの変化に合わせて少しずつ調整していくものです。最初は使いやすいと感じていても、時間が経つにつれて「なんとなく合わなくなってきた」と感じることもあります。
そんなときは、大がかりにやり直そうとせず、見直しのタイミングを意識してみるだけでも十分です。
- 季節の変わり目(使う道具が変わる時期)
- 生活スタイルが変わったとき(家族構成や生活リズムの変化など)
- 使いにくいと感じたとき(探す回数が増えた、戻しにくいと感じたとき)
「少し使いづらいかも」と感じた気持ちは、収納を見直すサインとも言えます。無理に我慢せず、その感覚を大切にしてあげることで、今の暮らしに合った形に整えやすくなります。
定期的に軽く見直す習慣をつけておくと、物が増えすぎたり、使いにくさが積み重なったりするのを防ぎやすくなり、結果として無理なく続けやすくなります。
まとめ:今日からできる1軍・2軍・3軍整理の始め方
ここまで、1軍・2軍・3軍に分けて考えるキッチンツール収納のポイントをご紹介してきました。最後に、今日からすぐ取り入れやすい始め方を、改めて整理してみましょう。
短時間で取り組むための考え方
「片づけよう」と思うと、つい時間を確保しなければと構えてしまいがちですが、短時間でも十分に進めることはできます。
- すべて出さなくても大丈夫
- まずは1軍だけ決めてみる
よく使う物が決まるだけでも、キッチンの使い心地は少し変わって感じられることがあります。
家族で共有しやすいルール例
家族みんなが使うキッチンでは、ルールをシンプルにしておくことが続けやすさにつながります。
- 迷ったら2軍に入れる
- 使わなくなったと感じたら、置き場所を見直す
細かく決めすぎず、誰でも判断しやすいルールにしておくことで、片づけの負担が一人に偏りにくくなります。
こんな方に向いている収納方法
この1軍・2軍・3軍で分ける考え方は、次のような方に特に取り入れやすいかもしれません。
- キッチンが片付きにくいと感じている
- 収納が苦手で、何から始めればいいか迷っている
- 家族と一緒に使うキッチンを、もう少し整えたいと感じている
少しずつ整えていくことで、キッチンはもっと心地よい場所になっていく可能性があります。完璧を目指さず、今の暮らしに合う形を探していくことが大切です。
できるところから、無理なく始めてみてくださいね。
